atoll projectでは成果物をCCライセンスに基づいて公開する選択をしました。この選択にあたって事前にライセンスがどのように分類できるのか調査と検討を行っています。極限まで単純化するとライセンスが要るか要らないかの二択となり、Public Domainかなんらかのライセンス主体があるかが問題になります。ライセンス主体が存在する場合、完全に閉じたライセンスを指定されるモデルからパブリックドメインに限りなく近いモデルまでの段階が存在しえます。プロプライエタリとオープンの関係とコモンズとオープンイノベーションの関係をこの構図の上に置いてみると以下のような図柄が見えて来るように思えます。コミュニティレジリエンスや共同規制などの文脈も視野に入れ、今後のライセンスモデルや協業の在り方を模索する上で、とりあえずこの枠組みを忘れないでおこうと思います。
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類まれな良縁 IBMは2009年3月に Open Cloud Manifesto (AmazonやMicrosoftが拒否したことで有名)策定に関わり、2011年12月にはThe Open Groupの SOCCI 策定にも貢献するなど、早い時期からクラウドのあるべき姿につい...
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IT Media社TechTarget寄稿記事 「 沈黙のGoogleと過熱するメディア 、 2017年8月世界的ネットワーク障害の全貌をまとめた 」の記事本文で言及した 用語などについての注釈と補遺です 。 採録内容は以下の通りです 。 ダウンディテクター 注意バイ...
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情報法制学会通信政策セミナー報告書「GAFAビジネスの分析」(2)が情報法制学会誌の 情報法制研究 第5号に掲載されました。同報告書の第2節 Netflixの可能性の執筆を担当しています。本稿が掲載された情報法制研究第5号の紙媒体版は 有斐閣 より購入いただけます。また、PDF...
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ニューヨーク大学スターン校の スコット・ギャロウェイ教授 が2017年10月2日に上梓した未邦訳の The Four:The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook and Google が、早くも 情報法制学会 通信政策セミナーで取り上げられ...
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前回 に続いてSynergy Researchの7月28日付 リリース が出たので2012Q1から2014Q2までのプロバイダー別クラウドシェア推移をグラフにしてみました。相変わらず解読しにくい発表です。 同社のリリースは、ついにMicrosoft、Salesfor...
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Synergy Researchの5月1日付 リリース 以下バックナンバーを組み立てて2012Q1から2014Q1までのプロバイダー別クラウドシェア推移をグラフにしてみました。同社のリリースは四半期毎に発表の仕方が変わっていて時系列に追いかけるのがめんどくさいです。 ...
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atoll projectは総務省情報通信政策研究によるAIネットワーク社会推進会議報告書2018(案)に関する 意見募集 に対して、「AI」に対する誤解と無知に由来する忌避が社会に広がることを危惧し、健全な「AI」観の普及を目指し、適切な定義とリスク認識のもと産業政策・競...
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第一報 多くの方々にご賛同いただきパブリックコメント提出いたしました 総務省 AIネットワーク社会推進会議報告書2018の正式版 が公表されました。 取り急ぎ、報告書案と正式版の報告書の差分をチェックしました。変更点(確認したのはテキスト、画像、ヘッダー・フッター)は合計...
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IT Media社TechTargetにて寄稿記事 、 「 沈黙のGoogleと過熱するメディア 、 2017年8月世界的ネットワーク障害の全貌をまとめた 」が公開 されました 。 TechTargetに会員登録いただきますと記事 完全版 がご覧いただけます 。 また、寄稿...
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情報法制学会通信政策セミナー報告書 「21Lessonsから考えるネット社会問題」が情報法制学会誌の 情報法制研究 第7号に掲載されました。同報告書の第3節 libraが乗り越えるべき障害について執筆を担当しています。本稿が掲載された情報法制研究第7号の紙媒体版は 有斐閣 より...